全難聴 情報文化部

【NHKへの要望】
 2007年7月13日 日本放送協会あて「第21回参議院議員選挙に関わる要望について」を提出
           
                                         2007年7月13日
日本放送協会 会長 橋本元一 殿
                      社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
                                          理事長 高岡 正

      第21回参議院議員選挙に関わる要望について

 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素より私ども中途失聴・難聴者の福祉向上にご理解ご高配を賜り、厚く御礼申し
上げます。
 私たちは、貴協会(以下、NHK)の2006年度字幕放送対応率は字幕付与可能な番
組の100%を字幕放送の普及行政指針より一年早く達成したことを高く評価するもの
です(総務省が発表した2006年度の「字幕・解説・手話」放送状況)。聴覚からの情
報入手に困難のある私ども中途失聴・難聴者にとって、字幕放送は非常に重要な情報
源となっております。NHKの字幕放送実施に対する努力を高く評価するものです。
一方で、放送時間全体に占める字幕放送時間の割合は40.8%と、さらなる拡充の取り
 組みが必要な状況です。
7月29日に投開票が予定されている今般の参議院議員選挙の報道に関して、下記の
通り要望致します。

                           記

1 ニュース番組や政党討論番組、党首、候補者等が出演する番組等に字幕を付与し
て下さい。

 2005年秋の衆議院議員総選挙での報道の際、通常の字幕放送を実施しているニュー
ス番組内で、各政党党首の演説や選挙情報の部分に字幕が付与されないということが
ありました。
 国民全体が注目している重要な選挙で、中途失聴・難聴者も関心を持って視聴して
いる中で、選挙報道に関わる部分にだけ字幕が付与されなかったことは、中途失聴・
難聴者に対する参政権の侵害といっても過言ではありません。
 このときは聴覚障害を持つ視聴者からの要望に即座に応えていただき、翌日には字
幕が付くようになりましたが、今回の選挙においてもニュース番組だけでなく、政党
間討論番組、党首、候補者の出演する番組にも、必ず字幕を付与していただくよう、
強く要望致します。

2 「国会中継」に字幕を付与して下さい。

 日本の国政活動の中核である国会における本会議・委員会等の中継がテレビ放映さ
れています。しかし、字幕が付与されていないので、質疑応答等の内容が理解できま
せん。国会中継の視聴とその内容の理解は、国政に関わる一つの重要な要素であり、
参政権の行使にも当たります。国会中継における字幕の付与を要望致します。
                                                       以上



 
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